社会人生活をはじめてはや2ヶ月。5月1日付で新しく配属された職場では、拍子抜けするくらいすんなりと僕を受けいれてくれました。
「とかなんとか言っちゃってどうせ一度受け容れられた後はハブられてるんだろ」
と皆さんには思われそうですが、なんとかまだ構ってもらっています。存在が空気的な意味でエアーマンだった僕には、構ってもらえることに喜びを禁じ得ません。いつまで構ってもらえるかはわかりませんが、構ってもらえるうちが華とはよくいいますから、なるべく構ってもらえるようにしたいと思っています。
そのためにはコミュニケーション力を鍛え、多くの話題に対応できなければいけません。ただでさえ僕のコミュニケーション能力は低く、誰もが知っているような単語を知らないことがよくあります。アウターというのは社会的にアウトになった人のことかと思っていましたから。
そんな僕の周囲には、右も左もわからない僕に分かるように話してくれるような優しい先輩が多いので、僕もそうした先輩方にあわせて、話題になっている作品などを読み、仕事の話は無理でも、せめて雑談レベルの話題を共有したいと思うようになりました。

というわけで買ってみました、7月から
森山未來主演でドラマが始まる「モテキ」。僕の耳にも届くくらい話題になっているので、これを読めば僕も一般人になり、職場の人とも円滑なコミュニケーションができると思って、そしてあわよくば小学1年生以来のモテ期が僕にも来ることを願って購入しました。以下は簡単ですがこの作品のレビューです。できるだけ避けはしましたが、ネタバレを好まない方はお読みにならないことを推奨します。
まずはこの作品をご存じない方々のために、巷でいわれている内容を一言でいうと、
「モテない草食系男子に突然モテ期が訪れ、多くの女性とウハウハ展開になる」
というものです。キーワードになるのはもちろん、
草食系男子です。最近何度となく聞く言葉ですよね。僕もキモオタとはいえ、大きな枠で見ればこの草食系男子にカテゴライズされるはずなので、どんな話なのかと期待しながらページをめくっていきました。
↓
リア充爆発しろ あと女の人怖いお (´;ω;`) 読めば読むほどこう思う作品でした。モテ期というだけあって、すさまじいモテっぷり。フラグを折っても新しいフラグが既に立っている状態ですから、職場の先輩と、あるいは学生時代の知り合いと、あるいはブログをきっかけに仲良くなった知らない人と、短期間で複数の女性と立て続けにデートする主人公。ブログをきっかけにデートにまで持っていけるあたりがモテ期のパワーなのでしょう。同じブロガーとして、嫉妬の炎で主人公のブログを炎上させてやろうかと思いました。
それにしても、この作品を読んでいて思ったのは、「草食系男子って一体なんなんだろう?」ということです。僕にとって、草食系男子とはもっと恋愛に対して消極的で、多少なりとも女性に対して冷めている面がある男子だと思っていました。
ところがこの主人公は、冷めているどころか各女性にアプローチをかけ、挙句の果てには浮気までしてしまうほど、女性に対して積極的でした。これが本当に草食系男子なのでしょうか?少なくとも僕は草食系男子だと思いませんでした。
しかし、世の女性たちからすると、この主人公こそまさに草食系男子だと思われているようで、読んだ女性の方々からは
「イライラさせられた」などとキツイ感想が寄せられています。さらによくよく読んでみると、「『モテキ』を読んで喜んでいる男性がムカつく」などと、言いたい放題。別に男がこういうヘタレ主人公の恋愛物語を読んでもいいじゃないかと思うんですが、その方は、男性がこの作品を読むことで恋愛に受け身になることを嘆いているようです。個人的にはそんなみみっちいことにいちいちムカついている方がいることを嘆かずにはいられませんよ。ぶっちゃけこの漫画を買ったのは職場の人たちとのコミュニケーション以上にブログのネタのためですよ。ええ。
というわけで、現代のヘタレ男子が主人公の「モテキ」全4巻(完結)。僕は同じ草食系男子ながら感情移入も共感も感動もできませんでしたが、少なからず恋愛経験のある方が読めばそれなりに思い出すことや考えることがあって、きっと楽しめるのではないかと思います。逆にこの作品を読んで過去のトラウマが蘇ってしまうことがあるかもしれませんので、くれぐれも用法用量を守って正しくお使いください。
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