スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

WALL・E/ウォーリー

 僕の休日は家でのんびりすることが多い(っていうかデフォ)ですが、新しいパソコンではブルーレイも見られちゃうということで、早速PIXARの「WALL・E」を借りてきて鑑賞することにしました。せっかくなので簡単にレビューしておきます。




あらすじ:荒廃した地球でたった一人で黙々と働く掃除ロボット、ウォーリーがようやくできた仲間のロボット「イヴ」のために奮闘する。イーーーヴァーーー


 結論からいうと、全体的にコンパクトにまとまっていて、シンプルですが楽しく気軽に見られる作品でした。子供が見るものとしては少し難しいかもしれませんし、黒幕のキャラがやや立っていないなど、惜しいと思うところはいくつかありますが、基本的にウォーリーがかわいいので、いい意味でそういうところがうまいこと誤魔化せているという印象です。ただ、言葉がちゃんと喋れないという設定はもう少し大事にしても良かったのではないかと思います。前半はほぼ会話なしで話が進んだのですが、それが面白かったため、後半はちょっと会話が多すぎて残念に思いました。

 とはいえ、さすがはPIXARだなぁと思うのは、シンプルな話は得てして真新しさや面白みがないことが多いのですが、PIXARの場合は「面白い話」をよりシンプルにして、また別の面白さを生み出しているところです。旧来のディズニーのやり方を見事に引き継いでいると思います。また、コミカルな動き、同情を誘う動きなど、人間以外のものが素晴らしい動きを見せることには相変わらず感心させられっぱなしです。視覚的な面白さだけでも十分楽しめるのですから、いかに映像に力をいれているかわかります。よくこれだけのものを1年に1作品のペースで発表できるなぁと思いますね。もしかするとブラック企業なのかもしれませんけど。

 PIXARの映画は基本的に「信賞必罰」「わかりやすい話」「いい話」、この3点を抑えた物語をつくっていることが多いように思われますが、この作品もその例外ではなく、笑いあり涙ありで、気軽に楽しく見ることができました。以前までは子供っぽいからと敬遠していたのですが、それはあくまでも表面の話であって、内容を掘り下げて考えてみるとか、なぜこの作品がウケたのかを考えてみると、意外とバカにできません。特に子供が直感的にわかるような作品をつくり続けていることは本当にすごいと思います。僕は中学生に物事を教えるだけでも相当苦労したのですから、言葉もろくに知らないような子供たちに直接ではなく作品を通じて何かを伝えるなんて、おそろしく難しいことだと思います。

 さらに、その難しさを感じさせないことが非常に素晴らしいと僕は思っています。誤解を恐れずいえば、「押しつけがましくない」と言い換えることができるでしょう。作り手が頑張ったところを見せようとしたがるのは理解できますが、本筋と関係のないところでそんな見せつけられても、視聴者からすると鬱陶しいだけです。例えば、盛り上がりどころでやけに押しつけがましい演出をしている作品が多いと感じたことはありませんか。何度も絶叫してその度に技の名前を叫ぶとか、回想シーンが何度も出てくるとか、ナメック星が壊れるまでの1分間で懲りずに死闘を繰り広げるとか、ピンチを切り抜ける度に新しいピンチに直面し「なん…だと…」と言うとか、そこまで描く必要はあるのか、と思ってしまうことが多いんですよね。





 参考:週刊少年ジャンプに絶賛連載中の某漫画より「なん…だと」まとめ画像

 内容だけ切り取ってみれば面白いのかもしれませんが、(個人の好みももちろんありますが)いかんせん冗長な感があるため、それだけで面白さが多少マイナスされる気がします。それがその作品の良さだと捉えられる人以外楽しめないようでは無駄な描写と言われても仕方がないでしょう。特に近年は本筋と関係のないエッチなシーンで尺を稼いでいるような作品が多く、純粋な内容で勝負できなくなっている感があります。もちろんエッチなシーンがあれば嬉しいことは嬉しいのですが、それは作り手からすれば楽な方向で視聴者の興味を引き付けることができるからやっていること、要するにただの逃げであって、まったく生産的なことではありません。一度この流れにはまってしまうと、エッチなシーンを求めるのが男の本能である以上、早々簡単に止められなくなってしまいます。日本のそうした流れは既に止まらなくなっており、むしろ加速している感すらあります。よろしくない状態です。

 こうした作品づくりの差は一体何なのかを考えてみると、端的にいってしまえば脚本・構成に原因がありそうです。各回の展開ももちろんですが、その作品の全体を見通しているとは思えないほど、時間と力をかけるべき配分ができていないように思います。バランスのとり方がヘタすぎるといえばいいのでしょうか。その結果、後々駆け足で話が進み、視聴者が置いてけぼりになってしまうことが多々あります。そうした意味では、緩急のつけ方もヘタだといえるでしょう。日本の作り手もPIXARのようにシンプルな話をつくればいいというわけではありませんが、PIXARの作品作りを見習わなければならないところはあると思います。


 書き始めたら随分長くなりましたが、以上です。本編の感想がほとんどなくて申し訳ないですが、ネタバレを避けられたということでポジティブに解釈することにします。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

ちなみにウォーリーの充電音はMacの立ち上げ音なんだよ

No title

かな~りの深夜に書き込み。
久しぶりにブログに来たら、なんとWALL・Eのレビューがっ!
この映画はリアルタイムで映画館で見てきました。
時間の都合上、吹き替えで見たんですけど、帰りにパンフレットを買って見たら、
一部の声にあのシガニー・ウィー〇ーが出ていたことが判明!!
ナンテコッタイ\(^o^)/
いつも脇役に惹かれる自分としては、本人の声が聞け無かった事は本当に無念でした(泣
久しぶりに、本編を見たくなりました。
毎日忙しい中、おもしろいレビューをありがとう!!

No title

>金欠
これか http://www.youtube.com/watch?v=FQOuvlstuLY

>刹那のせっちゃんさん
読み返すと脱線しまくりでお恥ずかしいですが読んでいただきありがとうございます!
面白い作品は何度見ても面白いですから、ぜひもう一度ご覧になってくださいまし!
Profile

ebu

Author:ebu
いつの間にか新社会人になってしまった第一期ゆとり世代でオタク。既に自らの死因はストレスか過労だろうと思っているが、少なくともヱヴァンゲリヲン新劇場版を見届けるまでは死なないことを目標にしている。

Twitter
Calender
07 ≪│2017/08│≫ 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
Latest Entries
Categories
Archives
Counter
Latest Comments
Links
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。